研究を「使う」ということ
そして冬学期始まり。ゼミ活動で多忙な中、異様なMotivationで勉強に取り組む。セミナーにも顔を出す。友人が就活に動き始めるのを多少寂しく感じつつ。そんな中、とある説明会に参加して意外なことに気付かされた。
研究できる場は大学だけではない、と。
研究者はアドバイスしかできないのではないか、と。
それもよほど恵まれた研究者しか、政策へのアドバイスはできない。
政策が営まれる場に属していれば、政策立案者その他諸々と接する機会は外部関係者と比べて格段に多い。そしてそこでは研究が盛んで、留学制度も整っている。
確かに自分の好きな様には研究できないだろう。しかし研究で政策に関わることが最終目的であっただけに、そのチャンスが多くなる可能性がある、ということだけでも、進路選択の根幹を揺るがすに十分だった。
研究をしたい。しかし研究で完結するよりは、やはりそれをもって良い政策づくりに携わりたい。論文がacceptされ、journalに載るまでだけでも数年かかる。そしてそれを誰が読んでくれるのか、使ってくれるかは未知数。研究が有効利用されていない現状は確かに存在している。それを覚悟はしていたけど、それ以上のことができるかもしれない道に気付けたのは、その日が初めてだった。